蚕糸記念館を見たついでに敷島公園を散歩していたら、となりの敷島浄水場のほうへ人が入っている。
普段は入れない施設だと思うが、どうやらGWで特別公開しているらしい。せっかくなので見学してみた。
敷島浄水場のシンボルといえば、この水道タンク。
昭和4年に完成したもので、国登録有形文化財に指定されている。水道タンクとしてはかなり立派なもので、国登録有形文化財では役不足な気もする。(私の中では、国宝>国重文>都道府県文>市町村文>国登録有形、というランキングであり、国登録有形は文化財指定というよりも「文化財予備軍」程度にしか見てないのだ。)
小学校の社会科見学で、この浄水場と下水処理場を訪問したとき、タンクの上まで登らせてもらったような記憶がある。
はたしてそれは本当の記憶なのだろうか。それとも、想像上の出来事なのだろうか。登りたいと思った想像が、あたかも、登ったという記憶になってしまっているのかもしれない。普通に考えたら、子供は足がすくんで登れない気がする。
そのむかし、前橋にまだ高い建物が少なかったころ、ずいぶん遠くからもこのタンクは見ることができた。
そういえば、もうひとつコンクリート製の水道タンクが新前橋駅の北側にもあったような気がするのだが、友人や家族に聞いてみても覚えていないという。場所的には「群馬社」という製糸工場があったあたりだと思うので、あれは水道施設ではなくて製糸工場の施設だったのだろうか・・・。
敷地には「前橋市水道資料館」という博物館がある。
これも国登録有形文化財。
建物の外観はスクラッチタイル張り。
ひっかきキズは控えめで、遠目には単なるレンガふうタイルが貼ってあるようにしか見えない。
外観はイギリスの古民家ふうとでもいえばいいのか。
天窓のほかに望楼のような構造物がある。
外観は2階、内部は3階建てで、望楼部分は見学できなかった。
展示物はかなりマニアック。
水道好きにはたまらない内容だと思う。
(2010年05月04日訪問)
九州水車風土記
単行本 – 1992/10/1
平岡 昭利 (編集)
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