榛東村に入ってから、飼育所が見つからず、少しだれ気味になっていたとき、気になったお寺があったので立ち寄ることにした。
左写真の伽藍をみたら、立ち寄る理由は充分にあるわけだが。
これが、このお寺に立ち寄る理由となった伽藍、「車庫」。
内部に霊柩車か消防ポンプ車かなにかよいものが入っていると思わせる建物だが、残念ながら中には何もなかった。
がっかりしたはずみで、写真に写っている文化財の看板に書かれていた「百々万遍供養塔」の写真を撮り忘れた。供養塔はこの建物の裏側にある。
他に伽藍は、庫裏兼本堂のみ。
本堂はなんとも形容できない建物だ。右手前の煙突がある部分におそらく水廻りがあるのではないかと思う。古い農家などで、下肥を汲みやすいように便所や風呂を手前に配置することがあったが、そういう習慣ともまた違いそうだ。
農家しか建てたことのない大工が、むりやりお寺を建てようとしたらこうなってしまったのか、あるいは、解体した農家を買い取って組立直したものなのか、いろいろと想像を巡らせてしまう建物だった。
(2008年05月01日訪問)