前橋方面に戻ってきた。大胡町近辺で、まだ見ていない稚蚕飼育所を友人が見つけておいてくれたので、行ってみることにした。
最初に訪れたのは河上稚蚕共同飼育所。道路に沿った側に配蚕口があるのだが、すぐ前が石垣になっていて、道路からは1.5mくらいの段差になっている。ちょっとここからは登れない。
もしかしたら、この石垣の上から軽トラの荷台に直接、蚕を積み込んだのかもしれない。
南側に下屋があった。
中をのぞいてみると、防毒マスクの吸収缶がいくつも掛けられていた、
稚蚕は病気に弱いため、飼育の前には室内や蚕具を消毒する。消毒にはホルマリンを噴霧する。その作業には防毒マスクが必要なのだ。消毒中の室内の空気を、一息でも吸ったら、涙と咳でたいへんなことになる。
ちなみに稚蚕飼育中にもまだホルマリンは少し残っていて、作業中に目がシバシバすることもある。
建物はブロック積みの壁構造で、赤城南面に多いブロック電床育だが、屋根に越屋根が載っている。
ブロック電床育の典型的な気抜きは換気塔であり、越屋根は珍しい。
(2008年12月31日訪問)
ふるさとの食 (アクロス福岡文化誌 2)
ペーパーバック – 2008/2/1
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)
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