瑞鳳殿

極彩色マニアにはたまらない究極の極彩建築。ただし再建。

(宮城県仙台市青葉区霊屋下)

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続いて、伊達家霊廟へ向かう。霊廟とはお墓がお堂になっているものをいう。

壮麗な霊廟は三棟ある。瑞鳳殿は正宗、感仙殿は二代忠宗、善応殿は三代常宗の廟である。桃山様式(いわゆる極彩)の堂で国宝に指定されていたが、第二次大戦の空襲でいずれも全焼。今日建っている建物は昭和五十年代の再建である。

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入り口付近は緩い石段が続いている。

順路は時計回りになっており、最初の正宗の廟で入場料を払う。入場料は550円。再建の建築を見るにしてはちょっと高めではないだろうか。

私は初めてなので別に構わないが、次に来るときにはもう550円払って寄ることはないであろう。

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正宗の霊廟は入り口が四脚門。その先に割拝殿がある。

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割拝殿も逆光でよく見えないが、このような建築である。

内部は休憩所になっている。

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瑞鳳殿。

通常、この種の霊廟は近くまで寄れないのが多いが、再建ためかすぐ近くで観察できるのがうれしい。

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私もいろいろな極彩色の堂を見たが、これはいままで見た中でも最強のものではないかと思う。極彩マニアにはたまらない一品。

意匠は唐様。

尾垂木(おだるき)(=手前に延びてきているゾウの牙みたいな部材)の断面が五角形になっているのは唐様の特徴である。また、台輪(だいわ)(=柱の上にある板。唐獅子の頭の上に黄色の断面が見える部材)があるのも唐様の特徴といえる。

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二代、三代の霊廟は少し離れたところにある。

途中の順路は杉木立の中を通っていて気持ちがいい。

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これが二代忠宗の廟。

正宗の廟に比べると、極彩色の度合いも低く、花頭窓の回りなどはあっさりしている。やはり正宗を立てて、二代目は控え目に作ったのであろう。

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三代常宗の廟。

二代目とほぼ同じ様式の堂であった。

あまりにも似ているため写真を整理するときにゴッチャになり困ってしまった。(もしかしたら写真が合っていないかも。)

(2001年09月23日訪問)

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