花火大会の人出でごった返す松島町を脱出して塩竈市へ移動する。塩竈神社はその塩竈市の市街の中心部にある。塩竈市は港町であると同時に、塩竈神社の門前町として発達した街でもあるのだ。
神社の神域は一森山という山で、南側や東側に何か所かの参道がある。
これは南側にあるメインの参道。
参道の先は急な石段になっていて、上り詰めたところに楼門がある。
と、書いているが、実際は石段を登ってきたわけではない。メインの参道には駐車場がなかったので、東側の駐車場に停めて緩やかな参道を歩いてきたのだ。
神社の楼門。
楼門の前には水盤舎。
境内はおおむね、左図のごとし。
社殿は江戸中期の建築で、県文に指定されているものが多い。
似たような建物が多く、あとで写真を整理しようとしたら、どの建物なのだか判然としなくて困ってしまった。
楼門の前にはおかしな狛犬がいた。
頭の上に角が生えているというポイントをのぞけば、もう何が何だかさっぱりわからない狛犬だ。
骨格は犬というより、人間か猿のようだ。
末社。
拝殿の前には回廊がある。
拝殿。
神楽殿。
東神門。
疲れていたからコメントがない、というのではない。どれも立派な社殿なのだが、特に古いというのでもないし、上品すぎず下品すぎず、華美でも質素でもない。
立派だけどつつましい神社なのだ。
実は中学時代の修学旅行でも、松島を見たあとこの神社を訪れている。いったい何の目的でこんなところを見学させたのだろう。どう考えても他府県の中学生が学習の教材にできるようなところではないと思うのだが。
境内の東の端には神馬舎があった。
今回の旅では、木馬を納めた神馬舎をいくつか見たが、ここは本物の馬を納められるようになっている。
実際に馬が飼われていたようだ。
(2001年08月15日訪問)
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