龍華寺の参道を下りてきたところには芦田川という川が流れており、朱塗りの橋が架かっている。
その辺りにはいかにも舟運が行われていたというような雰囲気が漂っている。(奥の杉木立が龍華寺)
橋のたもとの旅館ふうの建物などは、船から直接に荷揚げができたのではと思わせる造りである。
その橋を渡ったところに極楽寺という寺があった。宗派は浄土宗で、山門は四脚門。周囲を白壁が囲っている。
うっそうとした森の中にあった龍華寺と対照的に、極楽寺の周囲は畑地や住宅で樹木もなく日あたりのよい“からっとした"寺だ。
寺の門前からは芦田川に下りる石段があった。
本堂はやや横に長い建物だ。右側に庫裏があるのだが、ふつう庫裏と本堂の間にあるべき玄関がなく、本堂の右側2間が玄関になっているという少し変わった造り。そのぶん本堂が横に長くなってしまったのだ。
境内には他に、庫裏、鐘堂。
(2001年05月04日訪問)
図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか
単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)
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寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。