鞆の浦の町並み

朝鮮使節の寄港地。沖に浮かぶ弁天島が気になる。

(広島県福山市鞆町鞆)

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長時間安国寺に車を停めて文句を言われるのも嫌だから車を町営の有料駐車場へ移動する。

鞆の浦の一番の見どころは、沖に浮かぶ弁天島と仙酔島の風景だろう。左写真の中央に黒々とえるのが弁天島。その背後でかすんでいるのが仙酔島だ。

仙酔島に渡る渡船は運休していた。カメラを構えていると風でふらついてしまうほどの凄い嵐なのである。

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弁天島には裳階付きの弁天堂が見えていた。この島へは舟で渡れるのだろうか?

岸壁もないし、地図を見ても航路がないので、釣り船でもチャーターしないと渡れないのかもしれない。しかし島には石段が見えていたし、幟も立っているので行けないことはあるまい。この次ここを訪れることがあればぜひトライしてみたいものだ。

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横向きに降る雨と強風のため、傘がまったく役に立たない状況になってきた。

時刻は2時すぎ。今日は昼食抜きだったので遅い昼食をとることにした。私は旅行中の昼食は時間を節約するためにコンビニのおにぎりなどで済ますのが常なのだが、さすがにこの雨では観光する気にならず雨宿りをかねて観光客相手の小奇麗な小料理屋に入った。

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お目当ては鞆ノ浦名物の鯛飯。悪天候で観光客はいないし、時間も遅かったので、のれんに首を突っ込んで「鯛飯できます?」と確認してからカウンターに座った。ところが、いざ注文しようとすると、鯛飯は売りきれ、というではないか。しかたなく鯛茶漬けを注文した。

それにしても安国寺の駐車場といい、悪天候といい、料理屋の対応といい、鞆の浦にはいいイメージが残らなかった。

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町内はところどころ石畳で舗装されていて、虫籠窓やナマコ壁のしもた屋が散見される。

左写真は安国寺の付近。

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鞆の浦には山際に寺町があるのだが、雨がひどいのでそちらのほうには行かないで、町内を慌ただしく一回りして立ち去ることにした。

よって、今回はおもいっきりツボを外した観光になってしまったかもしれない。

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港町らしい狭い路地。

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対潮楼・福禅寺の付近。

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町の南の丘の上にある福禅寺。手前に見える客殿のようなものが対潮楼(たいちょうろう)か?

(2001年05月02日訪問)