蓮台寺

かつて金毘羅宮との両参りで繁栄した瑜伽山の「寺」部分。

(岡山県倉敷市児島由加)

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蓮台寺。

五流尊瀧院から南へ5kmほどいった山頂にある寺。通称「瑜伽山(ゆがさん)」。かつて四国の金毘羅宮との両参りの信仰があり、江戸時代には大変に栄えたという。今でも参道にその面影があるし、旧児島市(現倉敷市児島地区)はその参拝客相手に発展した町だともいう。

ところがその瑜伽山へ向かう道々に不穏な立て札が・・・。

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無料駐車場にも「由加神社への参拝お札をお受けの方の駐車はお断りします。」などと穏やかでないことが書かれている。

由加神社とは蓮台寺と同じ境内にある神社だ。神仏分離以前はひとつの寺だったはず。確かに寺の駐車場なので他の目的に使うなと主張することには何も言うまい。だが、同じ境内に両者の建物が混在しているため、どの建物が寺でどれが神社なのか、はっきりいって素人には判断不能なのだ。

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駐車場はお寺側にあるため、普通に参詣すればまずお寺の境内を通過しなければならないので、参拝者を奪い合うにはお寺側が圧倒的に有利。

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一応、私なりの判断で蓮台寺と由加神社のページを分けることにするが、1つ2つは所属が違っているものがあっても許して欲しい。

まずは大本殿。ここで蓮台寺の祈祷、護符の頒布、客殿拝観などの受付をしている。新築のきれいな建物で2階建て。用途から言えば客殿に相当するだろう。恐る恐る入っていくと受付の僧侶が「どうぞ二階にも上がってください」とやけに腰が低い。

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大本殿内にはいろいろな仏が祀られていたが、その中で異彩を放っていたのが入口付近にある茶吉尼天。特別なコーナーが設けてあって小さな赤い旗が奉納できる。(1回100円)

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靴を脱いで2階へ。

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2階が普通の寺における本堂として機能している。

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釈迦如来。

ミャンマーに伝わったものだという。

たしかにミャンマー仏の仏陀の特徴が感じられる。

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大本殿の前には薬医門がある。

これは旧参道からお寺にだけお参りするときの山門になる。

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客殿。とても豪壮な建物で県重文。パンフレットにはやたらに「重文」を強調していたが、世間では重文といったら国重文のことで、県重文をそこまでアピールしてるのはあまり見たことがない。

拝観は400円で、説明付き所要時間20~40分とのこと。この日はもう拝観時間を過ぎていて拝観できなかった。

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続いて、本堂のほうへ向かうと、途中に三間一戸鐘楼門、のようなものが建っていた。恐らくもともと別の場所にあったものを移築したのではないか。手前にはカウンター付きのお百度石もある。ちなみに赤いぼんぼりが建っているラインが寺と神社の境界線なので、建っている位置からすると由加神社の伽藍かもしれないのだが、鐘楼ということなので蓮台寺として紹介しておく。

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たぶん楼門の移築だよね・・・。

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石段を登ると本堂の権現堂がある。

その左側の急斜面には回廊が続いている。

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回廊と客殿を上からみたところ。

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回廊の内部。

手すりに沿って無数のひょうたんが奉納されている。

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回廊はどうやら有料拝観をするとこの中を通れるらしい。時間が過ぎてしまっていたのは残念。

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本堂の瑜伽大権現堂。

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そしてここからが微妙なのだが、由加神社の境内の東側に建っている観音堂。

場所から言うと神社の奥の方なのだが、観音堂ということで寺のものと判定した。

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円堂の伽山霊堂。

観音堂とは渡り廊下でつながっているので、寺のものと判断。

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その奥には宝形造の観音堂がある。

まあ、寺の建物だろう。

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さらに奥には多宝塔。もしかすると神社かも。

尾垂木の先端が龍になっているような江戸後期の塔で、県重文。

(2001年05月01日訪問)