下阿知のハシゴ半鐘

柱が木造のハシゴタイプの火の見櫓。

(岡山県岡山市東区下阿知)

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弘法寺から県道を岡山方面へ向かって走行中、道端で見かけた半鐘。こういう火の見櫓を「ハシゴ半鐘」と呼ぶことにしよう。

現代において火の見櫓の主な用途は火事を遠見して半鐘を鳴らすことではなく、使用後の消防ホースを乾すことである。ところがこの半鐘では高さが足らないのでホースを乾すのには向かない。ホース乾燥塔は奥側に別途ある。

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材質は柱部分は防腐処理された木製の電柱のようだ。電柱のように掘建て柱ではなく、短いコンクリートの柱に取り付けてある。横木に当たる部分は鉄製でボルト止めしてある。

普通に考えて、こんな時代錯誤なものが観光以外で作られるとは思えない。だがこの場所は観光地というわけではない。

これは案外、昔から実用で存在していた櫓が、権利者が複数いるとかの理由で壊す決断ができないまま再建され続けているという物件なのではないだろうか。

(2001年04月30日訪問)