宿は高台にあって眺めがよい場所なのだが、朝から薄曇り。きのうからの雨はやんだがあまりよい天気とはいえない。
きょうはまず牛窓の町を散策する。
港町のため平地は隙間なく利用されていて、駐車場スペースはないから港の観光駐車場に置いて歩いての散策となる。
最初に向かったのは本蓮寺。
本蓮寺は牛窓観光の中心的スポットである。その参道の入口は町を東西に抜ける古い通りにある。参道の左右は民家であり、名刹へのアプローチとしてはあっけないほど目立たない。
港町では少ない平地を最大限利用するため、寺と言えども広い参道は作れないのだろう。
石門を通って参道を進むと石段がある。伽藍は町並みの背後の丘の上に建てられているのだ。
山門を入った先にある庫裏。
その隣りは客殿と思われるが、塀があってよくわからない。
客殿を通り過ぎ、さらに石段を登る。
境内は2層に分かれていて、本堂エリアが高台になっている。
築地塀がちょうどいい具合に崩れかけていて絵になる。
石段を登ると本堂のある境内。
あまり広くない敷地に所狭しと堂宇が建ち並んでいて写真を撮るのに困ってしまう。
三重塔。
意匠はおおむね唐様で、一層の高欄や花頭窓がくどい感じがしないでもない。
屋根の反りもあまりないので、なんだかレゴブロックでも再現できそうと思ってしまった・・・。
本堂。
室町時代後期の建立という。誰が見ても重文or国宝級の建物だということがわかる、とてつもなく美しい建物である。
寄棟造の屋根、柱の上部は船肘木という簡素な意匠でありながら、全体的にはこれ以上はありえないというほどの絶妙な比率で構成されている。まったくもって、いにしえの宮大工の美意識には感嘆する以外にない。
祖師堂。
境内にはほかに鎮守社、番神堂など。
なお番神堂は覆屋に格納された3棟の建物でやはり国重文に指定されている。
祖師堂は奥行き4間のうち、前側1間が吹き放ち。
番神堂。覆屋の中にある杮葺きの鎮守社。
こちらも国重文らしい。
鬼子母神堂。
参道入口にある井戸。
井戸神が祀られている。
牛窓の町は井戸が多い。
町並みでは本蓮寺の
町からは本蓮寺の三重塔や本堂は樹にかくれて見渡しにくい。
(2001年04月30日訪問)
