大井川をさらにさかのぼると、川根町を過ぎて中川根町へと到る。
智満寺は中川根町の役場がある上長尾という字にある曹洞宗の寺だ。山号は千葉山という。紛らわしい話なのだが、千葉山智満寺という寺は大井川下流の島田市にもあって、どちらかといえばそちらの方が知名度が高い。こちらの智満寺は“川根の智満寺"と呼ばれている。
知名度では島田の智満寺のほうが上かもしれないが、川根の智満寺もなかなか立派な寺である。
山門は四脚門。屋根が大きすぎてややアンバランスな感じはするが勇壮な建築である。杉並木の参道に厳粛な雰囲気を与えている。
山門の手前左側にあった堂。
扁額の文字が達筆すぎて読めない。
観音堂か?
山門の手前右側にあった堂。
やはり扁額の文字が読めないのだが、千仏堂か?
境内には巨大な袴腰鐘楼。
そして本堂。
境内はよく手入れされている。
本堂の左側には小堂がある。旧本堂か?
そして小堂のさらに左側には涅槃堂という堂があった。
内部には涅槃仏が安置されており、さらに壁面にはインドやネパールの地図があり、ルンビニーやブッダガヤなどの仏教の旧跡の場所がわかりやすく解説されてる。仏堂というより博物館のような建物だ。
そして、本堂の脇に意外な文字が!
本堂の裏手の方へといざなっている。
しかし恐ろしく狭い通路だ。立て札がなければ絶対に入っていこうとは思えないような場所を指している。
さらに奥へと通路が続いている。
どうやらもともと人を入れるような場所ではなかったようで、通過できない場所には写真のようにタラップが付けられている。
そして本堂の裏の敷地に出ると、そこには大理石造の大仏があった。
大仏の周囲には三十三観音のミニ霊場。
大仏の大きさは蓮台からふくめても4mほどか。いわゆる丈六仏である。
手前には御影石製の後生車が設置されている。
背後から見た大仏。
大井川の対岸の山の根をわずかな残照が照らしているだけで、智満寺の境内はすっかり日が陰ってしまった。
ふとそのとき、遠くから汽笛の音が谷を渡ってきた。大井川鉄道の蒸気機関車の汽笛の音だろうか。
汽笛の音が遠くに消えた後は、それまで以上の静寂が日暮れの山里を包んでいく。
どうやら今日の寺巡りもこれまでのようだ。
(2001年02月11日訪問)
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2時間くらいしか冷たさが持続しないので予備ボトル2本くらい必要ですが、屋外で作業するのには現在もっとも有効なガジェットだと思います。空調服と組み合わせるととても快適です。