東本願寺竹鼻別院

正面9間の巨大本堂。典型的な本願寺別院。

(岐阜県羽島市竹鼻町)

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東本願寺の羽島市の別院。羽島市は市制を敷いてはいるが、どこが中心街なのかわかりにくい。あえていえば、市役所のある竹鼻地区が古くからの市街地で、東本願寺はそこにある。

境内は広大で、幼稚園を経営している。建物は、四脚門(写真)、本堂、鐘楼、経蔵、庫裏。

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四脚門とは、間口1間で4本の柱で屋根を支えている門のこと。

四脚門のうちこの門のように間口の方向に唐破風(からはふ)(=屋根の縁が丸く持ち上がっている意匠)をつけたものを特に向唐門(むかいからもん)」と言うことがある。向唐門は本願寺系の寺院によく見られる門である。

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境内の経蔵と水屋。

右手の墓地には江戸時代の木曽川の治水工事の失策で切腹した武士の墓があるという。この工事は宝暦の治水といって、徳川幕府が薩摩藩に命じた木曽川の治水工事だが、予算、工期の無理がたたって、工期中に責任をとって切腹した薩摩藩士は50人以上にのぼるという悲惨な工事であった。誰が考えても無理なプロジェクトなのに誰も異論を唱えず、結局末端の担当者が死ぬような目に遭うというのはいまの日本の企業のプロジェクトでもよくある話。日本人に染みついた伝統なんだろうなあ。

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本堂。正面9間の巨大な本堂である。遠くからも大きな屋根がよく見える。

左手に見えるふじ棚は市内の名物だという。

(2000年03月18日訪問)

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