
江南市の中心部にある報光寺。
表通りに面して山廊付きの楼門があり人目を引く。
境内は広く、本堂、庫裏、鐘楼、輪蔵がある。
山廊(さんろう)という建物は珍しいので簡単に紹介しておく。

山廊は山門へ登る階段を覆う短い廊下のような建物である(左写真)。通常は二重門(または楼門)の左右に対称に取り付けられる。
山廊付きの山門は楼上に登ることが重要なファクターであり、かつ、左右に階段があることから、片方の山廊から登り反対側の山廊に降りるという順路が成立するのではないかとも思える。しかし一般的には山廊は参拝客を登らせるための施設というより、参拝客が階段に取り付くのを防止するための施設として機能している場合の方が多く、その真意ははっきりしない。

本堂はいかにも浄土真宗らしい作り。境内も広々として子供のための遊具やベンチなどが置かれ、市民がくつろげる雰囲気がある。

境内にある輪蔵(たぶん)。
この寺の航空写真を見たとき怪しげな六角形の重層の堂が写っていて、一応チェックせねばと思っていた。それがこの輪蔵である。この輪蔵が報光寺に立ち寄った一番の理由かもしれない。
(2000年03月18日訪問)