上奥平のからくり水車

自転車のリムを利用した、金属製のからくり水車。

(群馬県高崎市吉井町上奥平)

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県道171号線を、観音山山中の稚蚕飼育所を探すために分け入った。こんなことでもなければ、まず通ることがない道だ。

その途中の道ばたでからくり水車を見かけた。このような個人が設営したからくり水車は、山里で時々見かける。路上観察のひとつのジャンルとして成立しそうだ。

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自転車のリムに空き缶が取り付けられていて、山水で回転している。リムにはクランクが取り付けてあり、その先には金属製の風ぐるまがある。

つまり、水車の回転によって風ぐるまが公転運動をしながら、さらに風が吹けば風ぐるま自体が自転するという凝った作りだ。

奥に見えるオレンジ色の自転車にも同様の細工がしてある。金属主体の材料なので、鉄工が得意な人物が作ったのだろう。

(2008年12月29日訪問)