魚沼神社

(新潟県小千谷市)

 

山古志村から山を下ると小千谷(おじや)市である。小千谷縮(ちぢみ)と錦鯉で有名な土地だ。雨がひどいので市内の錦鯉の里と縮の資料館で小一時間をつぶす。

そのあとはあまり観光をする気力がなくなっていたのだが、近くの魚沼神社に立ち寄ることにした。

入口には「懸社魚沼神社」の石柱が。「県社」の部分はコンクリートで塗り込めてあるが、そこだけくすんでかえってくっきり読めるようになっている。「県社」とは戦前の社格で官国幣社に次ぐもの。こうやってコンクリで塗っておけば、またいつか国家体制の下で神社が幅を利かす時代が来たときに再利用できるという考えか。

一応式内社でもあるので、どうせならそちらを誇示したほうがいいと思うのだが‥‥。

三門は八脚門の随身門。棟違いの変わった門だ。

拝殿。

境内が広い割りに拝殿と本殿はこじんまりとしている。

境内の外周には杉木立になっている。

本殿は三間社流造。

雪囲いのようなものがあり、まったく様子がわからない。

境内には阿弥陀堂がある。

元は別当寺(慈眼寺)の持ち物だったが、神仏分離で神社側に取り残され、神輿舎となっていたもの。現在は阿弥陀三尊仏が納められている。

室町時代後期の建築で国重文。

他に境内には、水盤舎、末社。
境内の北東には社家と思われる家があった。周りは石垣で囲まれていて、神社との間の路地はしっとりとした風情のある道になっている。

その家の庭は苔庭になっていた。