●舞鶴市化粧地蔵群

舞鶴市は引き上げの町、そして軍港としても知られている。今でも護衛艦の造船所があり、戦前の弾薬庫などの古いれんが造りの建物も散見される。でも、今回の旅の目的は市内に点在する彩色された地蔵尊なのだ。

舞鶴市内の町並み。関東方面にあったら、この町並みだけでも相当な観光地だと思う。

関西は町並みのレベルが高いんだとつくづく思い知らされる。この日この辺を観光していたのは、たぶん私一人。

市内で見つけた造り酒屋。今はそろばん塾になっている。分かりにくいけれど、右側の格子戸の真ん中あたりに大きなそろばんの模型が軒から下がっている。

目的の化粧地蔵は、町の辻々にある。

人通りの多い道筋ではなく、そこから直角に入る小路にある場合が多い。

さすがに車で探すわけには行かず、徒歩で町中を歩き回ったため、かなり疲れた。

彩色された地蔵を発見。これは淡い色で塗られた比較的オーソドックスなタイプだ。

色は子供がお盆の時に絵の具で塗る。お盆になるとまず地蔵を水洗いして色を完全に落としてから、毎年新しく塗り替えている。

光背が紫に塗られ、瞳がキュートな地蔵だ。錫杖や向拝の光の部分には金色の絵の具が使われてる。

帽子をかぶったように見える地蔵。地蔵というより神様みたいな感じだ。

地蔵を格納するお堂にも色が塗られているのが珍しい。

素朴だが丁寧に塗り分けられた双体地蔵。全体が茶色に塗られていて、蓮台の部分の塗り方に鬼気迫るものを感じる。

この地蔵に添えられている花は造花だが、ほとんどの地蔵尊の供物や供花は毎日いつも新しいものが備えられているようだ。

私が見学している間にも、老婆が花を供えている光景に何度も出会った。

地蔵堂はこんなところにもあったりする。

どこか懐かしくなるような風景だ。

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