きょうは薄曇りで春にはちょっと早かったみたいなので、早々に引き上げることにした。でもせっかく神山まで来たので日帰り温泉でも入ろうと、町なかまでやってきた。
神山町は自治体としては「町」だけど、一般的な感覚としては「山村」。百貨店や大型スーパーなどがあるショッピングゾーンはなく、街道に沿っていくつかの宿場町みたいな商店街が点在しているだけだ。
そうした商店街のひとつが大粟神社の北側の商店街で、ここが「神山の商店街」と言っていい場所だろう。神山町という名前がこの神社に由来するからだ。
その商店街の外れに上角谷川に橋がかかってて、橋のたもと両側が木造3階の崖屋になっている。
こちらは橋の東詰めの古民家。
もしかしたら宿屋でもやっていたのかなというようなたたずまいのしもた屋。
こちらは橋の西詰めの古民家。
道路は家の2階レベルに繋がっているのでいわゆる崖屋である。
気になるのが、1階のところから水路が放水されていること。上流から引かれている用水がここで川に排水されているのだ。家の中を通って!
確認はできなかったが、この家には昔水車があったか、あるいは、水車小屋の跡地に家を建てたかではないかと思う。
用水は上流から川の左岸を通っているので、この用水沿いは水車小屋がありそうな立地だが、はっきりとわかる遺構は見つからなかった。
(2005年04月03日訪問)
異界神社 -ニッポンの奥宮-
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本田 不二雄 (著)
「ニッポンの奥宮」に往って還ってくること。そんな不要不急の旅でしか得られないものが確かにある。そんな神域に行かなければ埋められないピースが、われわれの心の中にはあるのだ。
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