天ノ原のベーハ小屋

破風切り型のベーハ小屋が2棟並ぶ。

(徳島県徳島市入田町天ノ原)

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きょうは4月8日。しかも日曜日に当たっているので、新暦で灌仏会をやるお寺に行って、甘茶の御相伴にでも預かろうかと近所の寺へ出かけることにした。

最初にやってきたのは、家からちょっと鮎喰川をさかのぼったところにある健治寺。

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ふもとの入田集落から見上げた寺。

このお寺、山寺なのだけれどわが家から見えていて、夜になると山の中にぽつんと灯が見えるのだ。

私はこういう山寺や山の神社がかつて狼煙(のろし)場とか信号所のような機能を持っていたのではないかと疑っている。

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その健治寺の参道入口付近の集落、天ノ原でベーハ小屋を見かけた。

このあたりにはもうタバコを生産している農家はない。

越屋根がないが、たぶん壊れて取り除かれているのだろう。破風切り型のベーハ小屋だ。

➡ 場所

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すぐ隣りの農家にもベーハ小屋が。こちらも破風切り型。

こちはら比較的きれいに姿をとどめている。

➡ 場所

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越屋根の妻のところにある扉がいまでも開け閉めできそう。

外壁の下見板もきれいに残っている。最後のころまで使っていたのか、大工の腕がよかったのか。

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健治寺からベーハ小屋があった天ノ原の集落を見下ろしてみた。

鮎喰川の下流には眉山(びざん)が見えている。わが家は眉山の斜面を拓いた住宅地でこの写真にも写っている。

(2007年04月08日訪問)