都島農業集落排水処理施設

下水処理場の土盛りを公園の築山にした奇妙な公園。

(埼玉県本庄市沼和田)

仕事がひと段落したので、あまり重要でもないことで埼玉方面にドライブに出かけてみた。

2016年にもさく座で大衆演劇を観てから早いもので5年が過ぎ去っていたが、熊谷エリアにはもさく座以外にもう1ヶ所、大衆演劇の劇場がある。その劇場がどうやら閉館したようなのだ。きょうはとりあえずその劇場の外観の写真だけで撮っておこうと熊谷へと向かっていた。

私が住んでいる群馬県西から熊谷北部へ向かう場合、ルートはほぼ国道17号一択となる。

でもきょうは埼玉県に入ってすぐに国道を外れ、県道ですらない何もないたんぼの中の道を進んでいる。埼玉北部の養蚕農家や藍農家などをチュックするため、極力毎回違う道を走っているからだ。

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目的地はまだだいぶ先なので、あまり寄り道せず車窓から風景をチェックするだけで進行したいのだが、本庄でどうしても看過できないものを見てしまった。

それがこの公園の築山のようなもの。

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築山のある公園というだけであればさして珍しいことはない。

ところがここは下水道処理施設を築山として利用している。こんな事って可能なのか? 通常こうした施設は、公園が併設されているとしても周囲を柵で囲まれ敷地内は立入禁止というのが相場なのに。

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ところがこの施設は、下水処理のための設備を埋蔵している土盛りがそのまま公園の築山として登れるようになっているのだ。

そこに滑り台まで設置されている。

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処理施設の概要が書かれていた。

農業集落排水処理施設とは、農水省が農村の生活の質の向上のために集落で合同の大型浄化槽を造り、下水道を整備しているものだ。

処理対象人員は280人ということなので、4人家族の家庭70戸の下水しか処理できないことになる。

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どうやらこの施設は家庭の合併浄化槽と同じように、地下にタンクを埋めてあるっぽい。

なんか、保守しにくそう・・・。

通常、倉庫みたいな建物の中に処理タンクを設置しそうなものだけど。

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築山の一部にはボックスカルバートというコンクリートの枠でトンネルが造られていた。

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下水道探検ごっこ用か?

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ただトンネルの出口は直接道路に面しているので、子どもが飛び出しそうで怖い。

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築山にはシュロが沢山植えてあるので、南の島をイメージしているのだと思う。

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法面は芝生か笹かなにかを貼ってあったと思われるが、すべて枯れて土が流亡している。そのため滑り台に登るための丸太階段が完全に浮いてしまって、使えなくなっている。

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滑り台自体も立入禁止になっていた。

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この施設が造られたのは平成元年(1989)なので、滑り台もその時に作られたとすればかなり時間が経っている。

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可動部分の多いローラー滑り台だと不具合が出始めているのかもしれない。

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パーツ交換などで適切にメンテナンスされ、復活してくれたらいいのだけれど、このまま撤去されてしまわないか心配だ。

(2021年11月19日訪問)