毘沙門堂・浅間神社

古墳を利用した富士塚がある。

(埼玉県羽生市西)

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幸手市で夕食にしようと思っていたが、まだ少し時間が早い。夕食の場所を館林方面に変更して、もう一箇所だけ寄り道していこう。

と向かったのは、羽生市の毘沙門堂。

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同じ境内には浅間神社もあるので、まとめて1ページで紹介する。

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境内全体を管理しているのはたぶん毘沙門堂という神社(?)なので、場所を説明するには単に「毘沙門堂」と言ったほうが分かりやすいのかもしれない。

ただし、通りに面したところに「初山祭」という浅間信仰の行事の看板が出ているので、浅間神社の存在感も決して薄くはない。

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境内にあった案内板。

境内の半分くらいは、毘沙門山古墳という前方後円墳が占めている。もしかしたら、この古墳が富士塚を兼ねているのではと思って、立ち寄ってみたのだ。

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まず、毘沙門堂のほうから見ていこう。

毘沙門天は仏教の守護神で、お寺か神社のどちらに属するべきか、といえばお寺。

でも建物は拝殿+本殿からなる神社形式だ。

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拝殿の右側にある建物も庫裏ではなく「社務所」と書かれている。

つまりここはお寺ではなく、神社という意識だし、管轄している人も神職なのだろう。

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拝殿からは相の間を経て宝形造の本殿へ接続している。

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本殿は朱塗りで、意匠は唐様。まごうことなき仏教建築である。

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本殿の横には何か顕彰碑がある。

市内にあるメーカー金子農機の創業者、金子専一という人だそうだ。境内の整備をしたという。

知らんがな。

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境内の北半分は古墳になっていて、自由に登れる。

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墳丘の形はかなりくっきりしていて、こちらは東側の後円部。

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古墳の上から毘沙門堂を見たところ。

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墳丘の上を通って、前方部にある浅間神社へ行ってみよう。

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鞍部に銅像があった。

衆議院議員で剣道家でもあった小沢愛次郎の像だ。

知らんがな。

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山上にあった「參明藤開山(さんみょうとうかいさん)」と書かれた板碑。

これは浅間信仰の行者で、ミニチュアの富士山としての富士塚を創案した角行が使っていた祝詞。

この碑があるので、ここを富士塚と言い切ってよいだろう。

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前方部にある神社。

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浅間神社、秋葉神社、古江神社、宮田神社の4柱が合祀されている。

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一番左がわの石祠が浅間神社。

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右側の石祠が古江、宮田神社だろう。

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お参りの方向としては逆になってしまったが、富士塚の石段を降りる。

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斜面の中腹には庚申堂がある。

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木のうろの中に青面金剛がいた。

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石段を降りたところには謎の鏡餅型狛犬。

いや、狛犬とは言わんか・・・。

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よく見ると、鏡餅に何か張り付いている。

はっきりしないが、カエルのように見える。

これはあれか? 神無月に神様にお供えした餅をカエルが出雲に運ぶとされる場面?

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2つの仏が彫られている。左が阿弥陀如来、右が釈迦如来。

もとは石室の石材だったのではないかと言われている。

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鏡餅だけではなく、通常の狛犬もいる。

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ヘアスタイルがユニーク。

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参道の入口には丸ポストがある。

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これできょうの裃雛(かみしもびな)調査の一日が終了。朝イチからの行程で、人にも会ったのでけっこう疲れた。

精がつくように夕食はとんかつ。「かつ太郎本店」の邑楽町店へ。

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オススメは厚切りロースかつ定食(写真)、あるいは、超厚切りロースかつ定食。

ちょっとお高めのメニューになるけれど、普通のロースかつのメニューに比べて満足感が違うので、この店ではこれ一択だと思っている。

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それと、かつ太郎本店の特徴はごはん、キャベツがお代わり自由のほか、漬け物もお代わりが自由なこと。

なお注意点として「かつ太郎」というチェーン店があり、系列は同じなのだけれど、なぜか「かつ太郎本店」とはメニューの内容が違っている。私が好きなのは「~本店」のほう。一番近くの店舗が邑楽町で、ちょっと遠いのだ・・・。

(2023年02月26日訪問)

今こそ行きたい日本の神社200選 (TJMOOK)

ムック – 2022/7/26
島田 裕巳 (監修)
本誌は22社、神宮、大社といった社格の観点に加え、地域ごとの特徴的な信仰なども鑑み、訪れるべき神社200社を厳選。その神社ならではの宝物や建築物といった見所を紹介するほか、祭神の歴史や由緒を写真とともに解説します。

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