最後に、岩槻市内にある私大、人間総合科学大学に裃雛(かみしもびな)のコレクションがあるというので行ってみた。

岩槻まちかど雛めぐりのイベントのため、学内は学園祭のような雰囲気で自由に立入できる。

建物の光庭は吹き抜けの階段になっていて、そこに、いわゆるジャンボひな壇が作られていた。

でも裃雛はひとつもない・・・。

裃雛があるという情報は間違いだったのか・・・

3階建てのすべての教室を廻ってみたら、最後のほうでやっと裃雛を集めた場所を発見。

でも、室内に入ることはできず、廊下からガラス越しに見るだけだった。

解説には、衣装が赤いのは魔よけのためと書かれていた。

一般に、毛氈が赤いのは魔よけと言われているが、裃雛の衣装に赤が多く使われていることに言及ているのはこれが初めて。

山繭縮緬(やままゆちりめん)の布を使ったものもちらほら見える。

裃雛って髪の毛がぼさぼさだから、下手をすると落ち武者人形みたいなムードになりがちで、かわいい、って素直には思えないんだよね。私はだいぶ見慣れてきたので違和感はなくなっているけれど。

たぶんこれも東久の人形歴史館から引き取ったものだろうと思う。