高原の町並み

狭い谷を抜けた先に広がる耕地。

(群馬県南牧村大塩沢)

写真

大塩沢谷をさらに奥へと進む。

大久保集落を過ぎると、両側に絶壁がそびえる城門のような場所がある。

写真

この峡谷を抜けると突然視界が開ける。

写真

先ほどまでは「この先にまだ人の住める土地があるのか?」というような険しい風景が、突然に里山の風景へ塗り変わるのだ。

ここが大塩沢谷の最深部の集落、高原(たかはら)だ。

ここから見えている家並が下高原、そこから標高を上げたところにある集落が上高原。

写真

里山から奥山までがひと続きのグラデーションになっている。これだけの広い傾斜地が森にもならず、耕地のまま広がっている場所は群馬県では珍しいと思う。

しかも入口は城門みたいな峡谷で、都の風も届かないような別天地。もしね、「南牧村でどこか好きな場所に住んでいい」と言われたら迷わずここを選ぶよ! そのくらい素敵な土地だ。

写真

でも耕作地を見ると、獣との戦いの厳しさも見てとれる。

かつてこの山間地を開墾し山を征服した人間たちが、自然に押し戻されているのだ・・・。

写真

下高原の家々。

切妻総二階のもと養蚕農家が多い。狭い土地に3階、4階の崖屋を建てるようなことはなく、どの家も主屋が巨大。土地にゆとりを感じる。かつて養蚕やコンニャクで繁栄したのだろう。

写真

そっくりな造りの民家三兄弟。

写真

上高原の風景。

写真

上高原の耕地。見えている範囲に4ヘクタールほどの畑がある。これがあの狭い峡谷を抜けた先の風景だなんて信じられない。

所々に境界桑が残っているから、かつてはここが桑園だったのかもしれない。

(2011年05月07日訪問)