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農家のおばあちゃんに神社へ向かう道を教えてもらう。段畑の畦道を登ってもいいし、沢に沿って進んでも行けるとのこと。
往復で両方のルートを歩いたけれど、沢づたいのルートで説明する。
畦はやたらに歩いて崩したりしたらよくないからだ。
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家並の切れるところまで道なりに進むと、害獣避けのゲートがある。これを開けて通過。
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しばらく沢に沿って登る。
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途中から畑のほうへ入る。
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道はけっこう急なので、息切れしてしまう。
ここで農業をするということは、まずこの坂を登らなければ始まらないのだ。
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しばらく登るとお堂がある。
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神社の社務所なのかもしれない。
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そこから古い石段を登っていく。
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やっと神社が見えた。
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神社の名前は浅間神社。
鳥居の笠木に小さな屋根が付いている。
おばあちゃんによれば、富士吉田市の北口本宮富士浅間神社の分社で、このあたりではお産の神様。4月15日が例祭とのことだった。
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鳥居の右側は墓地になっている。
死者がここから集落を見守るのだ。
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鳥居の左側には末社。
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六角地神塔があった。
天照大神、倉稲魂命などの名前が見える。
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鳥居を過ぎると境内は日当たりの悪い杉やヒノキの森になる。
ほとんどが50年は経っていない様子で、一度伐採したあと植林したもののようだ。
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神社の参道はもともとは杉並木だったのだろう。大きな切り株が残されている。
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建物はひとつだけで、覆屋の中に本殿が直接入っているという造り。
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本殿は杮葺きで流造。
見た感じ、あまり古そうではない。明治~大正くらいじゃないか。
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絵馬には幕末の元号が描かれている。
図柄はかすれていてよくわからない。
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絵馬はもう1枚あるがこちらもはっきりしない。
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覆屋の背面。
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この神社の建っている場所は、ふもとから見ると斜面の途中のようだが、登ってみると小さなピークになっている。
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神社の鳥居のあたりからは西の牧の集落が見える。
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(2020年12月07日訪問)