かき氷店からさらに200mほど北へ行ったところに、古いキリスト教会がある。
名前は「聖オーガスチン教会」。
単廊式で側面に単塔を持つ建物。
入口は西側にあり、前室がある。講壇は東側になる。
この建物は案内によれば高崎市で最初の鉄筋コンクリート建築だという。竣工したのは昭和4年(1929)なので、確かに鉄筋コンクリート建築としては古い部類だとは思う。
意匠はゆるいゴシックとでも言えばいいだろうか。
塔は主屋の外側にあり、
このように袖廊上部が塔になっているものを「
塔の反対側には、対称形に袖廊が飛び出ている。
つまり上から観ると十字架のような間取りになっているのだ。
つまりこの教会の形式は当サイトのいうところの「袖塔付き単廊十字型教会堂」である。
教会の案内。
「教会や聖書に関心をお持ちの方は、遠慮なく司祭をお訪ねください」と書いてあるけれど、物見遊山は関心のウチには入らないよね・・・
2000年に見学会で中を見せてもらったので、そのときの写真で内部を紹介しよう。
これは入口から講壇方向を見たところ。
内部に入るとまず圧倒されるのが、ハンマービームと呼ばれる一種のトラス架構。X字型の
壁面はRC造の壁構造で外側に控え壁を持っている。
その控え壁の上にトラスが載っているのだろう。基本的にトラスだから水平方向に力は生じないので、水平の梁は不要で大空間を作ることができる。
非常に見ごたえのある建築だ。
見学会などの機会があればぜひ見ておきたい。
塔の内部。
塔の反対側は洗礼室になっている。
この八角形のものは洗礼台。
教会堂の西隣の建物も教会の一部のようだ。
日曜学校や食堂ではないかと思われる。
奥には2階がある。
神父さんの住居だろうか。
(2016年05月08日訪問)