文楽座跡

営業期間が短かったという文楽専門の小屋。

(徳島県鳴門市撫養町南浜東浜)

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林崎町と鳴門市街地のあいだには撫養川という運河がある。いまはプレジャーボートなどが係留されているだけだが、かつては舟運の荷揚げ場が並んでいてにぎわったという。

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林崎からその撫養川を渡ると、撫養街道は「大道(おおみち)」と呼ばれる目抜き通りになる。

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大道通りを進みJR鳴門線の踏切を渡ると、南側に飲み屋街のアーチ看板がある。

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このアーチ看板を入った先に文楽座という劇場があったという。文楽専門の劇場で、営業期間は2~3年しかなかったらしいので、聞き込みをしてもあまり情報は得られなかった。

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推定だが、この白い壁の料理屋が文楽座のあった場所ではないかと思う。

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建物を裏側から見たところ。

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奥側が高くなっていて中央に気抜きがある。もしかしたら銭湯の跡かもしれない。

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文楽座を経営していたオーナーは、劇場を閉じてから岡崎へ移ってゆき、郷土館だか水族館を始めたという。

郷土館というのはこの建物だろうか。いまはもうこの建物も残っていない。

(2007年01月27日訪問)