川股の火の見櫓

山あいのT字路に立つ小さな火の見櫓。

(香川県東かがわ市川股)

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今週はだるくて土日にどこにも出なかったのだが、日曜の昼過ぎになってからのそのそと起き出して、北のほうへ行ってみることにした。

目指したのは県道102号線。「何県の県道」かというと徳島県と香川県の県道である。徳島と香川は隣りの県で日本地図を見たら、同じような地域に見えるけれど、その県境には阿讃山脈というはっきりした壁があって、地理も気候も文化もくっきりと異なっている。

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その阿讃山脈には、両県をつなぐ峠道がいくつもあって、それぞれが県道になっているわけだが、徳島側と香川側で県道の番号がそろっている。つまり、徳島県道102号線は、峠を越えると香川県道102号線になるという具合。

でもその県道は峠部分が徒歩でしか通れなかったり、未開通だったりする。きょう通ろうとしている102号線も徳島側はぐだぐだで、ほとんど出来ておらず指定区間も短い。

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そこで、四国番外霊場大山寺の参道から、電波塔の管理道路へ入って徳島県側から県境まで登ってみた。蝶の写真は、その県境部分で撮ったもの。ヒオドシチョウとテングチョウ。どちらも日常的に見かける普通種。

電波塔から香川県側へ下る道はないので、いったん徳島県側に戻って、別の道で香川に入り、今度は香川県側の102号線を徳島県側にむかって登ることにした。

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香川県側には、小路池と川股ダムという2つのダム湖があり、県道は川股ダムの管理道路になって消えていた。

川股ダムの管理道路は自然も豊かな場所で、本当ならそちらを紹介すべきかと思うが、本人は何か写真を撮ってやろうという気持ちではなく、娯楽のドライブのつもりで来ていたので、なんの写真も撮らなかったのが惜しまれる。

まぁ写真を撮っても、ただの森にしかみえないのだけど。

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その川股ダムへ向かう県道102号線のとあるT字路に、小さな火の見櫓があった。

ここは香川県道102号線と34号線の分岐点で、写真奥方向が川股ダムのある102号線、右方向が県道34号線である。県道34号線の峠部分も未開通だが、102号線よりは進捗していて、百年以内には開通するかもしれない。

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高さは5mほどか。

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県道34号線側から見た様子。

県道34号線はこの場所から奥には数軒の人家しかないし、どうしてここに火の見櫓ができたのか不思議だ。

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川股ダム側から見た様子。

いいよねえ、こういう辻にある火の見櫓。

実は、この県道102号線で2年前に木造の火の見櫓を見かけたので、きょう再撮影しようと思ったのだがもう取り壊されていた。日付はさかのぼることになるが、その物件についても次の投稿で紹介しよう。

(2005年06月12日訪問)