現地スタッフの親戚の結婚式があるというので連れていかれた。
でもその日の午前中に込み入った事務作業があり、結婚式には遅刻。式の時間を最初から言ってくれていれば、適当に切上げたのに。
教会に着いたときには、もう参列者は解散した後だった。
場所はパアンの町外れにある、アガペー教会。
特に目立つ建物はないが、この教会の存在には気付いていて、そのうち来てみるつもりだったから手間が省けた。
式場の入口には結婚する二人へのプレゼントが山積みされている。
寝具などの実用品が多い。
ガスレンジもたぶん贈り物なのだろう。
結婚した二人の写真がビニールシートに印刷されて貼り出されている。
この前で記念写真を撮るという趣向のようだ。
洋装の記念写真。
キリスト教信者の結婚式なので、ミャンマーの伝統的な婚姻習俗は感じられない。
式場の内部。教会の礼拝堂である。
片づけが始まっていた。
教会堂の一番奥は、壁が半円状(八角形の半分)になっている。
この部分をアプスという。
アプス側から入口を見たところ。
間柱があって間口は3間だが、「三廊」と見ずに「単廊」という判断でいいと思う。
入口の上には見慣れない文字があった。
カレン州のあたりにはポーカレン族が多く、カレン州のポーカレン族が話す言語は「東部ポーカレン語」である。
東部ポーカレン語を表記する文字は何種類かあって、これはたぶんキリスト教徒が主に使う「キリスト教ポーカレン文字」という文字だ。
教会堂から出て、裏手のほうへ連れていかれた。食堂で昼食の接待があるようだ。
教会堂のアプスの八角形になっていることがわかる。
当サイトの分類では、「無塔単廊直線型」教会堂である。たぶん教会堂としてはもっともシンプルなもの。これ以上シンプルなものがあるとしたら、アプスなしの型式があるかもしれないが、その時は何か言葉を考えなければならない。
教会堂の左隣りには同じくらいの規模の建物。
中は一部屋。
講堂、もしくは、学校と言ってもいい施設かな???
反対側を見たところ。
礼拝堂の裏手には食堂があった。
もう披露宴は終わっていたが、私たちだけがテーブルにつき、料理を接待された。
このことでわかったことがある。教会の裏にある食堂のように見える建物はやはり食堂だったということ。そして礼拝堂の横に講堂のような建物があるケースが多いこと。これはカレン州やモン州で見た他の教会にも共通する建物の構成だ。
(2019年11月09日訪問)
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