桜江町という土地で、いまでもカイコを飼っているおばあちゃんがいると聞き、やってきた。
町内に入ってすぐ、
ここがカイコを飼っているというおばあちゃんの畑なのか。集落を一巡りして人を見つけて訊いてみると、どうやらこれは桑茶を作るために植えられたものらしい。
桜江町はみたところお茶の生産地のようだが、そこで新産品として桑茶の製造を始めたそうなのだ。
よく見ると確かに、苗を定植してから1年目、つまり今年の春に植えた桑のようだった。畑は雑草が多く、あまり管理はよくない感じ。
完全無農薬でやろうとして、まだ慣れていない畑なのだろうか。
後日、某ビジネスサイトでこの町の町おこしについての記事が載ったのを見た。
それによると120ヘクタールの桑畑を復活させ順風満帆とのこと。うん、すばらしい取材力。農業に関心がないか、数字に弱いライターさんだったのかな。
120ヘクタールというと、たぶん日本一の養蚕県である群馬県の桑畑の総面積に匹敵する。年2回の収穫で控えめに見積って茶葉が2,000トン、乾燥した桑茶パウダーの製品は400トンくらいは製造できる面積になる・・・。たぶん数字を100倍間違えて記事を書いたのだろう。
(2010年09月19日訪問)