馬木北公園の滑り台

サイドにアーチがある開放デッキ型の二脚台。

(島根県出雲市馬木北町)

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光明寺の境内の一部が公園になっている。公園の名前は「馬木(まき)北公園」。

その公園の一角に滑り台があった。島根県の滑り台を紹介するのは初めてで、やはりというか、これまでに同型の滑り台は採集されていない。

全体がオレンジ一色で塗られているのが赤とんぼを思わせる。

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2脚開放デッキ型で、滑降面はステンレス製。タラップから滑降部へかけて、梁のような障害物がなく立って通行できる滑り台を当サイトでは「開放デッキ型」と呼んでいる。

滑降部の下部の一般的には水平になっている部分にも勾配があることと、その水平部分の長さが長いのが特徴的だ。

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タラップは7段あるのだが、最初の1段が地面と同じレベルなので実質的には6段。

階段は奇数段がよいとされるので、強引に7段だと言い張る設計なのか。

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タラップの手すり、デッキの手すり、滑降部の手すりは溶接により連結されている。

全体的にも金物が使われておらずすべて溶接で組み上げてある。

デッキの両サイドの手すり上部はこのように円弧になっているタイプと、水平になっているタイプがあるが、なんとなく中国地方では半円になっているタイプが多いような気がする。

ところで、私は遠出したときの旅の様子はその場でボイスレコーダーに録音している。前回の松江・鳥取方面の旅の最終日にレコーダーが故障して、録音したつもりで1日分の録音がまったくできていなかったという事件が起きた。そのレコーダーは録音スイッチが機械式で、録音中なのか停止中なのか画面を見ずにわかる優れたデザインの機械だった。すでに製造終了となっていたがヤフオクで中古品の2代目を購入して、今回の旅に持ってきていたのだ。

前回のこともあったので、今回は録音後にファイル数が正常にカウントアップしているかを確認していたのだが、光明寺で録音中にプロテクトがどうのというエラーメッセージが一瞬表示され、保存されていたはずの録音データが再び吹っ飛んだ。

あまりのショックにしばし動けなくなってしまった。ときどきしかバックアップを取っていなかったから数ヶ月分の録音が消えた可能性がある。少なくとも、きのうの朝の大山登山からのデータが失われたのはまちがいないことだった。

そこで、まだ記憶が生々しいうちにデジカメの写真を再生しながらきのうの大山からの旅の内容を、車の中で録音しなおすことにした。つまりここまでサイトで書いてきた記事は、思い出しながら録音した内容にもとづいている。

メモリカードからの復元が無理だとわかり、ショックから立ち直って録音をやり直すのに1時間ほどかかり、貴重な秋の午後の時間がかなり失われた。

(2005年09月02日訪問)