
忌宮神社の西側のエリア。築地塀が続く散策スポットだ。

なかでもひときわ狭く、風情のある通りがここ、横枕小路と呼ばれる路地。
ちょっと荒れぎみの築地塀に蔦がからんで、風雪を感じさせる侘び具合だ。

その一角に乃木神社という神社がある。明治時代の軍人、
乃木は長府藩の藩士の生まれであったため、この地に神社が建てられたのである。

そもそもが近代の軍人を神に祭り上げるというのはかなりの危うさを秘めていると思うが、境内にはさほど保守的な空気は感じられない。
では社殿について見ていこう。
参道の水盤舎は井戸になっている。

拝殿は横長の入母屋平入りの建物。

みくじの販売機もあった。

本殿はちょっと見えにくいが、流れ造り。

境内には宝物館。

本殿の奥には、乃木希典の生家というような建物があった。

だがこれは大正3年にこの神社のために復元されたものであり、生家そのものではない。

ぼんやりしていると「裏のほうに生家があったよね」となってしまいそう。

神社の周辺の路地を通って、山陽道のほうへ向かおう。

山陽道に面したところに一の鳥居がある。今回は忌宮神社から回り込んだため横のほうから参詣してしまったが、こちらが本来の参道なのだろう。
(2004年05月04日訪問)