チャインセッジーの柑橘問屋

柑橘産地の街道沿いにあった問屋。

(ミャンマーカレン州チャインセジ)

仕事でチャインセジ郡区チャインセッジー(Kyainseikgyi/ကြာအင်း​ ဆိပ်ကြီး)町を訪れた。チャインセッジー郡区はカレン州の最南端で、モン州の州都モーラミャインからアトラン川をさかのぼった地域にある。カレン州の州都パアン市からはモーラミャイン経由で5時間、日帰りがやっとの距離だ。

2016年現在、外国人には開放されておらず立ち入りには州政府の許可証が必要。仕事で行ったため自由にぶらぶらできる時間はまったくなかったが、少しだけチャインセッジーの様子を紹介しよう。

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モーラミャインからチャインセッジーまでの道路はまだ路面が悪い箇所が多く、車はスピードを出せない。そのため距離以上に遠く感じられる。

それでも途中のモン州チャイノクワ村でアトラン川に橋がかかったため(左写真)だいぶ近くなったようだ。この村から上流はカレン州になり、川の名前もザミ川と変わる。

途中車窓からいくつか気になる山や寺が見えたが、たぶんあれらを今後も個人で観光で見にくることはないだろうと思うと少し残念だ。

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チャインセッジー村の中央に到着。

この交差点が町の中心部。銀行や市場がある。

チャインセッジー郡区の中核都市になるわけだが、町の規模は小さい。今回の滞在で遊びに行ったトンェイン町と同じくらいの大きさだ。

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交差点を南へ行く道。このすぐ先にはザミ川の河港があるはずだ。

いまでこそ自動車でパアンから直接行けるようになったが、これはここ10年ほどの話。以前は船で川をさかのぼるしかなかった時代が長かったはず。

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町の様子は、カレン州の他の町と特に大きな違いは感じられないが、大きな街道が通っている町にくらべるとやや活気がない感じがする。

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仕事を終えて、帰路はモーラミャインを経由せず、チャインセッジーから北上してチョンドゥ町経由で戻ることになった。

どうもいまカレン州でこの道路を整備しているらしく、どのくらい便利になるのか自走してみようという意味もあったようだ。(実際にはまだ工事が終わっていない区間が長く、大変な道中になったが、遠からずコーカレイ方面からも行きやすくなるだろう。)

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途中、チャインセッジーの郊外のマッタヨゥ村というあたりで、結婚退職した職員の村を訪ねた。

その村の入口に柑橘問屋があった。

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問屋の南側には巨樹があり枝を広げている。問屋の建物の大半がその木陰になっていた。

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この地域は柑橘の産地で、ちょうどショウッティーという果物の出荷時期だった。

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これがショウッティー。

日本のザボンくらいの大きさの柑橘だ。

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柑橘畑で採れた蜂蜜も販売していた。

お土産に1本買って帰った。600mlくらいで500円。それなりに高級品だな。

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黒ゴマも量り売りで販売していた。

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この問屋は村のガソリンスタンドの機能も兼ねている。ペットボトルはオートバイ用。ポンプ付きのドラム缶があるので、自動車にも給油できる。

(2016年12月28日訪問)