コーカレイキリスト教会

教会に水垢離場があった。

(ミャンマーカレン州コーカレイ)

仕事でコーカレイ郡区コーカレイ(Kawkareik/ကော့ကရိတ်)町を訪れた。カレン州の州都パアン市からは、AH1号線をタイ国境方面へ約80kほどいったところにある大きな町だ。

町の東には標高1,000mを超えるドーナ山脈が連なり、この山脈の峠を越えればタイ国境の町ミャワディである。最近までこの峠越えのルートが1車線しかなく1日おきの片側通行だったため、峠の手前の通行待ちの休憩地として繁栄したと思われる。現在は峠越えの立派な2車線のバイパスが完成し、しかもそのルートが市街地を迂回したため、今後は存在感が薄れていくと思われる。

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市街地は旧AH1号線に沿ってたくさんの商店が並ぶ、典型的な宿場町だ。

外国人の立入制限はなく自由に行くことができる場所だが、パアン市から片道80km以上はあるため、いまだ観光で出かけたことはない。市街地にはこれといって目ぼしい寺院は見当たらないが、コーカレイ郡区全体では行ってみたい場所もあり、いずれはこの町にも自力で行くこともあるだろう。

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今回は仕事のついでに、職員の家族のお見舞いで市街地に立ち寄った。

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その際、近くにあったキリスト教会。

別に、この教会がコーカレイで最も重要な観光スポットというわけではない。

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教会堂の形式は、単塔付き三廊直線型。

小屋伏せの設計は全体をひとつの切妻とするシンプルな造り。

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随所に十字架型の明かり採りの窓があるのがデザインの特徴だ。

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気になるのは、教会堂の西構え前にあるこの水槽と鐘つき柱。キリスト教でも水垢離ってあるのだろうか?

鐘つき柱にいたっては、まんまお寺にあるデザインだ。

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施工した業者が教会を作り慣れていなくて、

「アレ造っときましたけど」

という感じで間違えて造ってしまったのではないか。

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敷地にはほかに、お寺の講堂のような感じの建物もあった。

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内部はステージになっている。

キリスト教にはくわしくないのだが、仏教でいう食堂(じきどう)ではないかと思う。つまり、参詣者に食事を振る舞うための場所ではないか。

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神父さんの自宅。

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そこで見かけた猫。

ミャンマーでは圧倒的に野良犬が多く、野良猫は少ない。猫の多くは家で飼われている。短毛の茶毛で瞳の色がきれいな子が多い。

(2016年12月21日訪問)