ノゥプレインパゴダ

小山のふもとにある小さなパゴダ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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路面の状況はだんだん悪くなってきた。見た目ほど平坦ではなく、路盤に使われている野球ボールほどの石がときどきむき出しになっているので油断できない。

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第2のチェックポイントに到着。ここも前回この道を通ったときに見つけたパゴダだ。

背後の岩山はトゥンウェン山から続く山並みの南端部で、いかにも期待できそうな寺だ。

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講堂っぽい建物が作りかけで放置されている。

たぶん次にまとまった寄進があれば工事が進むというような感じなのだろう。ミャンマーではよくある風景。

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崖の下にパゴダ群があるので行ってみよう。

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高さ2mくらいの小さな地味なパゴダがあるだけだった。

落石を基壇にして作られたパゴダもある。

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崖から落ちてきた石灰岩なのだろう。

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さて、これだけの山なので当然鍾乳洞が期待されるところ。

しかし残念ながら山へ取りつく道はなかった。たぶん鍾乳洞はないのだろう。

唯一あったのがこの小さな穴。

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見える部分より少しは奥行きはあるのかもしれないが、ほふく前進でもしないと進めないような小さな穴だ。これでは瞑想用に改造することもできない。

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境内にはほかにも落石と思われる岩にパゴダが造られていた。

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そのパゴダを造るために買ってきたと思われる川砂。おびただしい数のアリジゴクが巣を作っていた。

日本だとアリジゴクは縁の下などの雨が当たらない場所に巣を作るが、ミャンマーでは何の雨避けもない場所に巣がある。乾季や暑季にはほとんど雨が降らないからだろう。

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少し離れたところに金色のパゴダと僧房と思われる建物があったので行ってみた。

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僧房の横を通り抜けようとしたら、お坊さんに声を掛けられた。

上がってお茶を飲んでいきなさい。

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家族だか親戚だかわからないけれど青年もいて、英語で通訳してくれている。

簡単に自己紹介して、これからラインブエ街道のほうへ行くつもりだと話すと、道がわかりにくいよと心配してくれた。でもいまはスマートフォンで衛星写真を見ながら走れるというようなことを話した。

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こちらの語学力もほとんどないので、あまり複雑な会話はできないけれど、ミャンマーの田舎の寺はこんな感じで歓待してくれることが多い。

寺の裏山の名前を訊いたらノゥプレイン山とのことだったので、寺の名前はノゥプレインパゴダとしておく。

(2017年01月07日訪問)