トンェイン河港

立派な桟橋がある河港。

(ミャンマーカレン州パアン)

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トンェイン町はサルウィン川の東岸の自然堤防上の町だ。周囲は水田や沼地になっていて他の村々と隔てられている。カレン州の動脈でもあるパアン・モーラミャイン街道からも離れていていて、交通の便がいいとはいえない。

もっとも歴史的にはパアン・モーラミャイン街道のほうが後付けであり、もともとこのあたりはサルウィン川の舟運が主な交通手段だったと思われる。

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この地域の村々の分布をみると、街道沿いではなくサルウィン川の河畔に点在しているのがその証拠だ。多くが舟運によって発達した河港町なのである。

左写真は船着き場へ通じる路地。

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船着き場の入口には長距離バスのチケット売り場がある。

中央に下がっているシートには「ヤンゴン⇔パアン⇔ミャワディ」と書かれている。ただしここトンェイン町始発の長距離バスがあるのかどうかは不明。

街道までタクシーで出れば、パアン⇔モーラミャインの路線バスはある。

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船着き場。

立派なゲートと桟橋があるので、ここは旅客用の船が着く港ではないかと思われる。

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桟橋の先からサルウィン川の川面を望む。

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この桟橋は水面からかなり離れている。

水面からの高さは4mくらいはあるんじゃなかろうか。いまは乾季で水位が下がっているとはいえ、ここからどうやって船に乗り移るのだろう。橋掛けしするにしても、かなりの斜度のになりそう。しかもそのあいだ船はどうやって固定するのだろう。

船がつくところを見てみたいものだ。

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川側からみたゲート。

中央にはトンェイン(Hton-Aing/ထုင်အိုင်)。「トン」は石灰、「エイン」は「湖」というような意味らしい。

下の方には、古い時代にはモン(民族)の国であった、というようなことが書かれている。

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下流のモーラミャイン方向を見たところ。

案外、旅客船はこの砂州に乗りつけるのではないだろうか。

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上流のパアン方向を見たところ。

対岸にパゴダが見える。いつかあの村を訪れることもあるだろうか。

その先に見える山塊は、おそらくヤテピャン洞窟のある山だろうと思う。

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もうひとつ別の船着き場を見てみよう。

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こちらは貨物用の船着き場だ。

三輪タクシーが止まっていて数人の男たち船を待っている。

三輪タクシーは人だけでなく、荷物の運搬にも使われるのだ。

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積み出しを待っている網代の建材。

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下流方向。

この小さな渡し舟では大した荷物は積めないだろう。

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上流方向。

遠くに見える茂みはやはり自然堤防上のとなり村だ。

(2016年12月17日訪問)