大本正八幡宮の前にあった火の見櫓。
一本柱のてっぺんにデッキを持つ、シンプルなシルエット。
屋根部分やデッキの手すりには放射状にフックがついており、消防団がホースなどを干すのに都合よく出来ている。
ハシゴの脚の曲げモーメントを吸収する斜張ワイヤーも面白い工夫だ。
合理的でありながら既製品ではない。一点モノとして、工夫の末に行き着いた形は従来の火の見櫓のスタンダードとはまるで違うものになったが、明らかに機能美を宿している。
(2003年05月03日訪問)
暗渠マニアック! 増補版 (ちくま文庫 よ-33-1)
文庫 – 2024/5/11
吉村 生 (著), 高山 英男 (著)
東京(杉並、巣鴨、荒川等)をはじめ近郊三県、札幌から那覇、台北まで。文庫化にあたり、下北沢、横浜、豊橋(暗渠上ビル)、堺(古墳)の暗渠40頁分を書き下ろした。
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