神代鬼の穴のすぐ横の新庄川に竜宮岩という景勝地がある。
国道からその様子が見える。
河原へ降りる遊歩道があったので行ってみることにした。遊歩道の両側は途中はシャガの大群落。
四国でも湿り気のある沢や、人工林を抜けてゆくような山道の道ばたなどでよく群生しているのを見かける。
帰化植物だというが、それにしては人家から離れたところにもあるのはなぜなのだろう。
白っぽく見えるのは石灰岩。
川底全体がひとつづきの石灰岩の岩盤なのだ。
石灰岩は水に溶けやすいため、川に侵食され複雑な形状になっている。
部分的にはトンネルのようになっていて、川の本流は岩をくぐり抜けている。
新庄川は旭川の支流でかなり立派な河川だ。そうした河川が地下を流れているというのは珍しいのではないだろうか。
河原の周辺にもいくつも小さな洞窟がある。
鬼清水と呼ばれる湧水。
神庭鬼の穴という別の鍾乳洞の水が沸き出しているともいわれている。
飲んでみたらあまり水温が低くなく、味もすっきりしなかった。もっともこのとき花粉症の薬を飲んでいたので、味覚のほうはややぼやけていたのだが。
石が川底のくぼみを掘り進めてできる縦穴だ。
おそらくこのあたりの岩が竜宮岩と呼ばれるものだと思う。
中々見ごたえのある景勝地だ。神代鬼の穴よりも、どちらかというとこちらのほうがおもしろい。
対岸には小さな滝もあった。落差は10mくらいはありそう。
(2003年05月01日訪問)