曹洞宗、千光寺。
最近積んだと思われる石垣と白壁がまばゆい。
境内は樹木が多く、建物がよく見渡せない。
山門は薬医門。
境内には大きな枝垂れ桜がある。
山門を入った正面は玄関になっている。玄関の左側に本堂。
一般家屋で玄関というと、家人や客が出入りする戸口のような意味合いだが、寺の伽藍における玄関とはそれ自体が屋根を持った別個の建物である。
多くはこのように本堂と庫裏の間をつなぐ場所にあり、単に廊下に接続しているか、奥に客殿があったりする。
廊下につながった玄関では、入った先には部屋はなく壁にぶち当たるわけだが、その壁部分に窓を設けて裏庭まで見通せるような設計になっている場合がある。
ちょうど奥の庭にヤマツツジが咲いていて、モノトーンの建築の中に、鮮やかな色彩が額縁のように配置されていた。いい設計だと思う。
玄関の右側には庫裏。
庫裏の前には鐘つき堂。
本堂の左側にも小さなお堂があった。
用途は不明。観音堂とかそんな感じではないかと思うが、物置として使われているようにも見えた。
(2003年04月29日訪問)