共和林業。製材の動力に水車を利用している製材所だ。
往路で場所は確認できていたが、木地山の水車小屋の見学で予想外に時間がかかり、戻ってきたときには6時半にもなっていた。
水車小屋を見学する場合、水輪部分だけでなく、導水/排水の仕方も注目されるところだが、ここの導水路はとても立派だ。
落差を稼ぐため、かなり上流で取水し、専用の用水路で工場内へ導いていく。
取水箇所は川の対岸にあるため、水道橋で川を横断する。
用水路には常に水が流れていて、水車を使わないときは途中で排水するようになっていた。
ダイナミックだ。
水輪への水の掛け方は、順方向の上掛け。
つまり水の位置エネルギー、運動エネルギーともに最大に利用できる掛け方だ。
水輪は木製で直径5mほど、シャフトは鉄製。すばらしい巨大水車だ。
観光要素がほぼない産業用水車としては、日本でも屈指の存在だろう。
以前、徳島県上勝町の清井製材というところでも製材用の水車を見たことがある。製材に水車を利用するというのは特別なことではなく、探せばまだありそうな予感がある。
排水路の様子。
時間が遅かったので見学は遠慮したが、現在でも使っているとのことだった。
いつかちゃんとした時間に訪問して、製材所の様子も含めて見学したいものだ。
今日の旅はこれでおわり。津山市へ移動して宿を探さなければ。
途中、道ばたでタヌキを見かけた。
(2003年04月28日訪問)