三河町1丁目のあたりの馬場川沿いの道は、寺町の中を抜けてゆく狭い横丁で風情のある通りだった。
その通りに丸山染色工場がある。
前橋市に残る染め工場を見ると、馬場川、広瀬川、佐久間川に面している。糊を塗った部分に色が染まらないことを利用した「糊染め」という手法で、糊落としのために布を流水に晒したからである。
子供のころ、この場所や広瀬川でノボリなどを川晒ししていたのを覚えている。
いまは川で何かを洗うということは、水質汚濁防止法の観点から、できないのではないかと思う。
群馬県では養蚕農家が川で竹カゴを洗っても警察を呼ぶ人がいるような時代になってしまったのだ。
川晒しをするための足場があった。
まだ使うことがあるのだろうか。もしいまでも川晒しをすることがあるのなら、ぜひ見学したいものだ。
(2013年01月27日訪問)
ぜんぶ絵でわかる8 日本建築の歴史
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海野 聡 (著), いとう良一 (イラスト)
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