大蓮寺

アーケード街「弁天通り」の由来になった弁天様がある。

(群馬県前橋市千代田町3丁目)

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前橋市街には3つのアーケード街がある。昭和後期に前橋で最も繁栄した中央通り、その北側に続く弁天通り、そしてかつて映画館街だったオリオン通りである。

弁天通りは、前橋市街がまだにぎやかだった時代にも、ちょっと町外れの雰囲気のある場所だった。横浜の伊勢佐木町でいえば4~5丁目あたりの感じだろうか。だが、もともとお客が少なくてもやっていけるような常連相手の商売をしていたせいか、現在でもけっこうしぶとく続いているお店が多い。

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その弁天通りの途中に大蓮寺はある。

アーケードに面して寺の山門があるというのは、ビジュアル的にかなりプラスポイントだと思う。

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この寺の境内には明治末ごろまで大きな池があり、そこに弁天様が祀られていた。「弁天通り」の名前はここから来ている。

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水盤舎。

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本堂はRC造。どうやらこのあたりに池があったらしい。前橋市街は戦災で焼けたので、RC造で再建された寺が多い。

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現在の弁天堂。

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弁天様は開帳しており、琵琶を抱く姿をしていた。

この日は前橋の初市祭りの日だったので開帳していたのか、いつも開帳しているのかはわからない。

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地蔵尊。

元々は門前にあったが、明治時代に弁天通りが今の道幅になったとき、ここに移設したものだという。

(2010年01月09日訪問)

古建築の細部意匠

単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)

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