旧勝山社レンガ蔵

元製糸会社が織物会社になってから建てた蔵。

(群馬県前橋市本町2丁目)

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「勝山社」は明治11年に本町で創業した製糸場だったという。その製糸場は明治31年に織物工場へ業態が変わり、明治35年にこの蔵が造られた。

文化財の看板では「旧勝山社煉瓦(れんが)蔵」と書かれているので、ぼんやり読んでいると製糸場の繭倉庫と勘違いしてしまいそうだが、これは製糸関係の建築ではなく、織物会社の資産を入れる蔵だったのだろう。

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現在は、居酒屋になっている。

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焼過煉瓦といわれる高級煉瓦で作られている。積み方はイギリス積みで目地は覆輪(ふくりん)目地。

焦げ茶色と開口部の漆喰(しっくい)の白黒のコントラストがきれいだ。

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裏側から見たところ。

生糸の町を物語るには微妙な物件だが、材料や施工に金に糸目をつけず建てたすばらしい蔵だと思う。

(2015年03月07日訪問)

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