タトンの精米所

木製の精米機が稼働していた。

(ミャンマーモン州タトン)

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チャイティーヨーからの帰路、タトンという町で途中休憩のためジューススタンドに立寄った。

タトンはチャイティーヨーと、私たちの職場のあるパアンとの中間点くらいにあるわりと大きな町だ。

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ジューススタンドと言っても、サトウキビを絞った砂糖水のジュースである。

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サトウキビ絞り機はエンジン付きのものが多いが、この店では人力で絞っていた。

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この店のサトウキビジュースは、ライムが少し絞ってあって、さわやかで美味しい。

店内でくつろぐ男たち。もしかしたら知り合いの家で、こうして日本人を見せるため顔を出しているのかもしれない。

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この店の裏手には精米工場があった。

たぶん、ジューススタンドと精米所は同じ経営だと思う。

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工場の中では巨大な木造の機械が轟音をあげて稼働していた。

作業をしていたお兄ちゃんが、機械に登って写真を撮れと手招きしている。

どうもこれは日本製の機械らしい。

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複雑な機械だ。

ここは最初に籾米を投入するホッパーと、籾摺り(籾を剥いて玄米を採り出す)工程ではないかと思う。

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その後、籾と玄米は再度機械の上部へ運ばれて、今度は籾と米の分離や、石抜きなどが行われているようだった。

動画1

動画2

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籾殻はこのスロープの中におそらくベルトコンベアがあり、屋外へ排出されている。

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ローラーのように見える部分は、精米(玄米の表面の茶色いところを削る)工程ではないかと思う。

動画3

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これは屑米の排出口か。

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最後の部分にはフルイがあって、米の破片や石を抜くのではないかと思われた。

動画4

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キレイになった白米が取り出され、お兄ちゃんが手で袋詰めしている。

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精米しないで玄米のまま袋詰めされている米もあった。

日本ではあまりお目にかかれない、長粒種の玄米。

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動力部分。

弾み車付きのけっこうしっかりしたエンジン。

ミャンマーは停電が多いのでモーターというのはありえない。

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精米所の裏側にはモミガラが山になっていた。

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工場の裏で見かけた板倉。想像だが、種籾を備蓄する倉ではないかと思う。

穀物を入れながら、羽目板を高くしていく様子がよくわかる。

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工場の裏手で見かけた、謎の柵。

樹についている鳥小屋のようなものは、精霊の祠と思われる。

何か神聖な場所の結界なのか、あるいは単なる家畜の飼育場なのか。

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表通りに面したところには米の販売所もあった。

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タトンの町外れの様子。

この先がカレン州パアン市へと続いている。

時間はもう午後5時ちかい。この日はチャイティーヨーだけで一日がかりになってしまい、タトンは通過するだけだったが、もし機会があればタトンだけでゆっくり寺巡りをしてみたい町であった。

(2014年02月15日訪問)