清水沢の百庚申

川べりのひな壇に並ぶ庚申塔。

(群馬県下仁田町西野牧)

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滑岩の集落を過ぎたところの橋の上から、石塔がたくさん並んでいるのが見えた。

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戻ってよくみると看板があった。「清水沢百庚申」とある。

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「百庚申」とは庚申塔をたくさん並べたものだ。

庚申信仰が盛んな関東でも、特に群馬県では百庚申という形態が多く見られる。

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石塔はひな壇状に並べられ、中央には石段があって上の段に登ることができる。

私は、順路にそって一筆書きに参拝する「巡礼空間」が好きなので、このように面で並べられてしまうと、いまひとつ熱くなれない。

だが、これはこれで壮観な風景ではある。

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ひな壇中央の石段を登ったところにはお堂があった。

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内部にあるのは親庚申であろうか。

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ひな壇の上から見おろしたところ。

奥に見えるのは祭具倉庫。

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祭具倉庫の内部。

行灯と花御堂のようなものが見える。

赤い幕は傘蓋(さんがい)のようだ。花まつりで花御堂を運ぶときに傘蓋が付き従うのかもしれない。

(2011年05月08日訪問)