平石の磨崖仏

2つある磨崖仏のうち1つは剥離してしまっている。

(群馬県甘楽町)

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小雨が降る中に訪れるにはあまり適していないスポットなのだが、上引田のさらに谷の奥に平石の磨崖仏というものがあるので行ってみた。

場所は、白倉という大字の谷を自動車で入れる行き止まりまで進んで、そこからゴルフ場方向に山道を徒歩で戻ったあたりだ。

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なだらかな山道を300mほど歩くと、崖に屋根が取り付けられた見慣れない風景の空間に着く。

ここが平石の磨崖仏だ。

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磨崖仏のひとつは、剥離してしまっていて、どんな仏像だったのかわからない。高さは2mほどか。

剥離した面をみるとまだ新しいので、このような姿になったのは最近なのだろう。

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1700年ごろの造営とされているが詳細はわからない。たぶん釈迦如来ではないか。

私は磨崖仏のなんたるかがまだよくわかっていない。きっと風化でいまにも消えてしまいそうなものが、野外に何百年も放置されているところが魅力なのだろうとおぼろげに考えているのだが。近いうちに大分県に行って、磨崖仏を見る目を養ってこようと計画しているところだ。

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途中の山道に、ヌメっとした吐瀉物のようなものが落ちていた。

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グロテスクな感じだが、粘菌ではないかと思う。

見慣れないモノだったので気になった。

これで、2008年夏の飼育所めぐりはおしまいである。

この後は、吉井町、高崎市、藤岡市方面を見ていくことになるのだが、2010年に富岡方面を再訪しているので、そのときのことを追補していこうと思う。

(2008年09月21日訪問)