雄川のいちばん上流にある那須地区の風景。
南向きの大きな斜面に広がる集落で、群馬県の山村でも最も美しいところのひとつだと思う。
谷に渡したワイヤーにたくさんのこいのぼりを吊るすイベントを、早い時期から手がけてきた集落なので、「こいのぼりの里」といえば思い当たる群馬県民も多いだろうと思う。
那須集落のさらに奥には稲含神社という神社があり、その参道まで行ってみようということになった。同行した友人が循環器系の病気を患った後だったので登山はできないが、車で行けるところまで登ってみることにした。
結局、神社に関連するものはなにも見られなかったのだが、途中でいくつかの段畑を見ることができた。
畑を積極的に見るようになったのは、ちょうどこのころだ。
急傾斜の段畑だが、荒れていないところを見ると、いまでも耕作されているのだろう。
菜の花が植えられているのが遠目に見える。
村のはずれにはかなりの面積の段畑が続いている。そこまで登ってみることにした。
その場所はどうやら秋にはソバ畑になるようで、観光客用の道案内が各所にあった。
こんなところで採れるソバなら、美味しいだろうなと思わせるロケーションだ。
ミツマタの花が咲いていてた。ミツマタは和紙の原料になる樹だ。
このときは知らなかったのだが、秋畑はかつて紙すきが盛んな場所だったのだそうだ。
(2009年04月30日訪問)