上宿共同作業所

据え付けのプーリーがある汎用の農作業所。

(群馬県安中市中野谷)

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東横野台地の周辺の谷戸から、台地上に移動。東横野台地は西毛(せいもう)(=群馬県の西半分)では有数の畑作地帯で、桑からの転作も早かったのか、集落の中心部では稚蚕飼育所は見つからなかった。

左写真は中野谷の集落。かつては中野谷村の中心市街地だった場所だ。道幅から推測するに、道の中央に水路が流れる宿場町だったと思われる。

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その一角に、シャチホコ付きの常夜灯と、気になる建物があった。

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「上宿共同作業所」と書かれた扁額がかかっている。

以前、広島の旅で紹介した田原公会堂と同じジャンルの物件だ。

建物が建てられたのは、昭和30年代くらいではないかと思う。

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内部を見ると、広い作業場の奥にプーリーが並んでる。

地域の人が共同購入した機械類があって、それを適時プーリーに接続して使う形式なのだろうか。右奥に精米機らしきものがつながれている。

以前紹介した田尻共同水車はこのような形態だったのではないかと想像している。

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トイレも付属してるが外側に離れて建てられている。

その横のゴミの集積所には、鉄製の蚕箔が使われている。群馬では蚕箔はいろいろなところで見ることができる。

(2008年05月02日訪問)