星川の下流に根小屋という字がある。
「
その城のある尾根を巻くように、少し切れ込んだ谷があり、旧道でその谷を渡るとき「なにか感じる」ものがあるのだ。
これがその旧道なのだが、いかがだろうか。
私は初めて通ったときに、何の根拠もなく「ここ、水車があったのでは?」と感じたのだ。
谷は深いので、川の水はそのままでは利用できない。
もし水車があったとしたら少し上流の堰から分水した用水を、この写真の奥側から手前に向かって落としていたのではないか、などと想像してしまう。
通常であれば「妄想のしすぎか」となるのだが、ふと見上げるとこの川べりの建物は精米所だった。
偶然にしては出来すぎているではないか。
ここは元水車小屋でそれが精米所になったとしても不思議ではない。
残念ながら人がいなかったので聞き込みはできなかったのだが、戸が開いていて中をのぞくことができた。
現在も営業していそうだ。
営業内容は、精米、米粉、小麦粉の賃引きと、地粉(小麦粉)の販売のようだ。(写真拡大)
群馬県は水田の二毛作で小麦の生産が盛んな県で、この製粉所もその文化のひとつと言っていいだろう。
全体はこんな感じだ。
大きな看板もなく、よくよく注意していないと、これが製粉所だとは気付かない。
(2012年12月24日訪問)
ヤマケイ文庫 ニホンオオカミの最後 狼酒・狼狩り・狼祭りの発見
文庫 – 2022/11/2
遠藤 公男 (著)
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