黒岩風穴を見たあと、ガラメキ温泉へと向かった。ガラメキ温泉は、かつて榛名山腹にあった湯治温泉だったが、終戦時に相馬原演習場に米軍が駐留し、土地を接収されたまま途絶えた廃温泉である。
黒岩風穴のある支線から林道の本線に戻り、徒歩で進む。この写真のあたりはまだ歩きやすい場所で、この先、土砂崩れでガレているところや、橋のない沢を渡河しなければならない箇所もあり、家族連れにはややハードな道のりとなる。
約3kmほど進んだところで、道が何度も分岐していてどちらに進んだらよいかわからなくなった。ダメ元と思ってスマホのスタンドアロンの地図アプリを立ち上げてみたら、ガラメキ温泉が地図上に表記されているではないか。
具体的な位置はこのページ右上の地図をクリックして確認してもらうとして、アドバイスとしては、渡河してから1つ目のY字路は左、2つ目のY字路は右である。
ほどなくして、温泉旅館の跡地と思われる場所に到着。
温泉が湧いている場所は、そのすぐ近くの沢になる。
沢は鉱泉水で川底が黒く見える。近くにある伊香保温泉の黄土色の湯とは明らかに違っているようだ。
湧いている場所には、ヒューム管を埋めてあって、フタを外せば人ひとり入浴できるようになっていた。
手を入れてみると「冷たくはない」という程度。夏のプールよりは暖かいくらいなので、30℃くらいではないか。5月初旬では、ちょっと入浴したい温度ではなかった。
それでも、途中で出会った山菜取りの人はさっき入浴したと言っていた。私もぬるい温泉は好きなほうなので、夏だったら入浴したと思う。
温泉旅館の跡地と思われる場所にあった石碑。
「業沙如来」と書いてあるようにみえる。聞いたことのない名前だ。何なのだろう。
※「薬師如来」の崩し字らしい。
(2011年05月05日訪問)