石鎚神社。
黒滝山という標高270mの山頂を占める山岳霊場。写真は忠海の港からみた黒滝山だが、神社は中央の岩のあたりに見える。
途中の標高70m付近の駐車場から徒歩で標高差200mの山登りだ。
山頂付近に神社が見える。
すでに平地を歩くのもしんどい状態になっていたが、登るのがツライとかイヤだという気持ちはなぜか起こらなかった。
寺好きだったら、この風景を見て奮い立たないはずがない。
さっそく登り始める。
登山道は西国三十三観音ミニ霊場になっている。
これは五番の葛井寺(藤井寺)。
水盤舎。
ミニ霊場は六番の南法華寺(壷坂寺)。
幸福の鳥居というミニ鳥居があった。
ここを這いつくばって通るのだと思うが、この日は暑さで全身汗だくで砂だらけになりそうだったので潜るのはやめておいた。
ミニ鳥居の近くにあった地蔵堂。
15分程度で神社の本堂に到着。
駐車場からの標高差は150mくらいだろうか。山頂まではあと50m。
神社というよりも寺の堂のようなので本堂としておく。内部には厨子があったが、おそらく石鎚権現が祀られているのだろう。
本堂の横には衆寮。
衆寮の横には掛け造りの鐘堂があった。
かなり日本離れした風景で、このサイトで紹介した中でベストテンに入る不思議な景色だろうと思う。
境内から南側は遮るものが何もないので、瀬戸内の島々が一望できる。
写真中央に見えるのはこれから渡ろうとしている大久野島だ。うっすらと見える鉄塔は、送電線の鉄塔としては日本で一番高いとされているもの。
山頂へは通常の登山路のほかにくさり場コースがある。もちろん、くさり場コースを選択。
このくさり場は、手を放したらあの世に直行というようなシビアなものではなく、重たい鎖を無理に持ち上げるよりも普通に岩にしがみついて登ったほうが楽なのではないかという緩いものだった。
山頂には石鎚神社の石祠があった。
山頂から北方をみると、さきほど登った龍泉寺が遠望できる。
龍泉寺に登ったときはすごく辛く感じたが、石鎚神社ではあまり足の辛さを感じないのが不思議だった。龍泉寺ではコンクリスロープが多かったからだろうか。
(2002年08月27日訪問)