正福寺。

上宮寺の南側にあった寺。

山門は立派な薬医門。

小型の薬医門では本柱の上に小屋梁が載せてあるケースが多いのだが、この門は本柱の上に桁を載せ、一手(ひとて)先の組み物を挟んで虹梁が載っている。四脚門や大型薬医門にはこうした作りがあるが、小さな薬医門でも斗栱を入れるとかなり堂々とした門になる例だ。

山門の貫禄に比べると、本堂のほうは大棟が小さい貧弱な感じの建物だった。

境内には他に、鐘堂、東司、庫裏。

だいぶ日が陰ってきた。